vi
en
Đăng ký
Đăng nhập
Đề Thi Tiếng Nhật
Đề Thi JLPT
Đề Thi Thử
Cách Tính Điểm
Từ Điển Ngữ Pháp
Trình Độ N1
Trình Độ N2
Trình Độ N3
Trình Độ N4
Trình Độ N5
Đề Thi JLPT
N1
07/2017
<< Từ Vựng,Ngữ pháp
Nghe (聴解) >>
問題8 次の(1)から(4) の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4 から一つ選びなさい。
(1)
以下は、ある企業がホームページに掲載したお知らせである。
関川薬品工業株式会社お知らせ
2017.06.01 重要なお知らせ
すでにお知らせしておりますとおり、西山営業所は5月31日 (水)より 転先に業務を再開しております。しかしながら、移転作業時にファクス機に故障が生じ、本日(6月1日)現在もファクスの送受信ができません。
復旧までは下記の電話もしくはメールをご利用ください。なお、ファクス機が復旧し次第、こちらのホームページ上でお知らせいたします。
関係者の皆様には大変ご迷惑をお掛けし申し訳ございませんが、何卒よろしくお願いいたします。
電話番号:020-428-4319
Eメール:info@sekikawa.com
46. 西山営業所について、このお知らせで最も伝えたいことは何か。
2
1) 移転が完了し、5月31日から業務を再開している。
2) 移転が完了したので、電話とメールは使える。
3) ファクス機が復旧し次第、業務を再開する。
4) ファクス機は不調だが、電話とメールは使える。
4
3
(2)
以下は、動物園の飼育環境について書かれたものである。
動物たちにとって飼育係は大事な環境要因である。展示場としての環境の改善だけでは、動物たちの飼育環境の真の改良にはならない。日々動物と接触する飼育係は、 時として動物たちのストレス源になることがある。飼育係がストレス源にならないためには動物をよく観察し、行動に合わせた世話をし、その動物の種としての特徴、個体としての性格を知らなければならない。
(小宮輝之『物語 上野動物園の歴史』による)
47. 筆者の考えに合うのはどれか。
2
1) 動物たちにとって、飼育係との関係は展示場の改善よりも重要である。
2) 飼育環境を改善しても、動物にストレスがたまることがある。
3) 飼育環境の改善には、飼育係が動物の特徴や性格を把握することも重要である。
4) 飼育係の使命は、動物の特徴や性格に合った展示場を作ることである。
3
3
(3)
人と人とのコミュニケーションが希薄化していると言われる今日、それを如何に円滑に、如何に真意を外さずに行うかは、誰にとっても大きな課題だ。
時に人は「力」によって他者を動かそうとする。あるいは「経済力」が人を動かす手段ともなる。企業という組織では、「役職=ポジション」を使って人を動かすケースも多い。
だがそういった「上意下達」(注1)「弱肉強食」のコミュニケーションでは、人は本質的な満足は得られない。人が人である所以(注2)は、力対力の拮抗ではなく、他者との「共感」によって「動く」「動かす」ことができる点にある。
(佐渡谷・辻秀一 『感じて動く』による)
(注1) 上意下達:上に立つ者の考えや命令を下位の者へ伝えること
(注2)所以:理由
48. 筆者の考えに合うのはどれか。
2
1) 企業では「共感」によるコミュニケーションで人を動かしている。
2) 企業では「役職」を使って人を動かすことも考えるべきだ。
3) 人は本質的な満足が得られると確信しない限り動かない。
4) 人は「力」より「共感」によって動こうとする。
4
3
(4)
人間には、道具をつくり、その道の具に適応しようとする性質がある。そしてその道具に適応し過ぎてしまうことで、本来の人間の能力を削がれて(注1)しまうことがある。その適応力が仇(注2)となり、人間がつくった道具により人間が左右される。まるで、人間がつくった道具に人間がつくられてしまうかのように。歩きながらでもスマートフォン (注3)を使いたいという欲求にかられ、挙げ句に視野を大きくそこへ奪われ、自ら、そして他者をも危険な状況に追い込んでしまう。これも
その現象
のひとつだ。
(小川和也『デジタルは人間を奪うのか』による)
(注1)削ぐ:削る。
(注2)他:ここでは、害
(注3) スマートフォン: パソコンの機能もある携帯電話
49.
その現象
とはどのような現象のことか。
2
1) 道具によって人間が便利さに鈍感になる現象
2) 道具によって人間が振り回されている現象
3) 道具が人間にとって危険なものになる現象
4) 道具の発展が人間の欲求を拡大させる現象
2
3
問題9 次の(1)から(3)の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4 から一つ選びなさい。
(1)
よく知っている人を相手に自己を語るのは簡単だが、お互いをよく知らない相手に自己を語るというのは非常に難しい。
よく知っている相手との間に共通の文脈ができあがっているので、その文脈にふさわしい自分を提示していけばよいから、ほぼ自動化した形で自己を語ることができる。たとえば、相手がこちらのことを勇ましい豪傑(注1)とみなしているなら、自分の中の武勇伝(注2)的なエピソードを中心に語ることになるだろうし、相手がこちらのことを温厚 な紳士とみなしているなら、自分の中のおだやかな部分を中心に語ることになるだろう。 相手との文脈によって語り分 けるからといって、けっしてだましているわけではない。どちらも
嘘ではない
のだ。
困るのは、よく知らない人が相手である場合だ。共通の文脈ができあがっていないため、どのような自分を語り出し ていけばよりのかがわからない。逆に言えば、共通の文脈による制約がないぶん、どんな自分でも自由に演出し、語り出していくことができる。だからこそ、迷い、悩んでしまうのだ。
こうした事情からわかるのは、僕たちは自分のことをいろんなふうに語ることができるということだ。
(中略)
自分の姿がおぼろげ(注3)にしか見えないうちから、まずは語ることを始めなければならない。
語ることによって、自分の姿が語りの方向につくられていく。
(榎木博明『(ほんとうの自分)のつくり方----自己物語の心理学』による)
(注1) 豪傑:勇気のある、強い人
(注2)武勇伝的な:ここでは、勇ましい
(注3) おぼろげにぼんやりとり
50.
嘘ではない
とあるが、何が嘘ではないのか。
2
1) 自分が語る自分と相手が語る自分
2) 異なる相手によって語られた自分
3) 相手に合わせて語り分けた自分
4) 相手にとって良い自分と悪い自分
3
3
51. よく知らない相手に自分を語るのは、なぜ難しいのか。
2
1) 自分のどの側面を語ればよいか決められないから
2) 自分のすべての側面を語らなければならないから
3) 自分のイメージが相手によってつくられることになるから
4) 自分が演出したとおりに相手に思ってもらえないから
1
3
52. 筆者の考えを最もよく表しているものはどれか。
2
1) よく知らない相手には、本当の自分を語ることが必要だ。
2) 相手より先に、自分から語り始めることが重要だ。
3) 相手とよく語り合うことによって、自分の形がつくられていく。
4) 相手に自分を語ることによって、自分の形ができあがっていく。
4
3
(2)
ウェブ時代に突入して、私たちの生活には、世界中のありとあらゆる情報が溢れかえることとなった。その量は膨大で、しかも、時間とともに流れ去ることもなく、データとして刻々と蓄えられ続けている。一方で、私たちの毎日はといえば、相も変わらず24時間しかなく、寿命は80年程度だ。どうやったって、そのすべてを網羅することなどできない。
私たちは、仕方なく、どんな情報とも、どんな言葉とも、忙しなく(注1)、広く浅いつきあいをするようになって、ふと我に返ると、自分は果たして、本当に、以前よりも、世間や人間に対する理解が深くなっているのだろうかと、不安を感じるようになっている。
そういう時代に、小説は、まさしく
「小さく説く」
のである。
この広大無辺(注2)で、複雑極まりない世の中を、そして、そこに生きる人間の心の奥底を、誰の手のひらにでも収まるほどのコンパクトなサイズに圧縮して、濃密な時間とともに体験させてくれる。それが、小説だ。 確かに小説は、絵や彫刻のように一目で見ることのできる物体ではない。ある一定量の記号の連なりである以上、時間をかけて、前から順番に最後まで辿いっていかなければならない。しかし、その間、小説は絶えず、読者に語りかけ、読者に耳を貸し、読者の手を引き、読者と一緒に感じ、一緒に考える。 それは、途方(注3)に暮れるような情報の海を泳ぎ回るのとは、まったく別の興奮を与えてくれるはずだ。
(平野啓一郎『小説の読み方ー感想が語れる着眼点』による)
(注1)忙しなくここでは、時間に追い立てられるように
(注2)広大無辺で:限りなく広くて
(注3) 途方に暮れる : どうしたらよいかわからなくなる
53. 筆者によると、ウェブ時代に生きる人々が感じている不安とはどのようなものか。
2
1) 膨大な情報を理解する時間が足りないのではないか。
2) 人や世間に対する認識が深まっていないのではないか。
3) 蓄積され続ける情報の中から必要な情報が探せないのではないか。
4) 人の心までが時間や情報に流されそうになっているのではないか。
2
3
54. 小説は
「小さく説く」
とあるが、どういう意味か。
2
1) 人間の複雑な心理を簡潔に示す。
2) 広く複雑な人間社会を少しだけ見せる。
3) 人の心や複雑な世の中を凝縮して示す
4) 広い世の中の重要なところを圧縮して見せる。
3
3
55. ウェブ時代に小説を読むことについて、筆者はどのように考えているか。
2
1) 小説には膨大な情報が詰め込まれているので、濃密な時間を体験することができる。
2) 小説は複雑な世の中を説明しているので、情報が溢(あふ)れる世界を深く理解できるようになる。
3) 小説が読者に寄り添ってくれることで、現代の情報とのかかわり方とは異なる刺激が得られる。
4) 小説が読者の手を引いてくれることで、情報社会で不安を感じず生きていけるようになる。
3
3
(3)
一日に八時間眠るのが人間社会の決まりごとであるかのように言う人がいる。それには何か特別な根拠があるのか。
もともと睡眠は、適応のための技術である。さまざまな身体内部および外部の環境条件に合わせて、脳をうまく休息させ、よりよく活動させるための柔軟な生存戦略である。多少の無理や融通が利かないはずはない。
しかも、眠ることは筋肉を緩ませる、意識レベルを下げる、栄養補給を断っなどの危険を伴う“命懸けの行為だ。 それだけに、睡眠中の安全が確保できる条件を整えてからでないと、眠るわけにいかないというのが生き物の鉄則だ。 また、優先してなすべきことがほかにあるから、睡眠は、すなおに順位をそちらに譲るのが通例だ。
そうなると、安心して睡眠に割り当てられる時間は、かなりかぎられたものになってしまう。一日のうちのかぎられ た条件と時間のもとでうまく眠り、うまく目覚めるために、高等動物は進化の過程でさまざまな方式を開発してきた。 だから、睡眠は本来多様性に富むものだ。
人間の睡眠も、生物学的にはまったく同様の適応力を備えている。しかし、人間は文明の発達とともに、
睡眠を人為的な規則で拘束した
。社会活動や季節変化などをもとにして、睡眠の持つ多様性を一定の枠の中に押し込めてしまったのだ。 こうして、世の中では、大人は一日に八時間まとめて寝るのが基準であるかのように考える傾向が定着した。ここか ら、睡眠時間の負債を気にするという不幸が発生したのだ。 一日に八時間くらい寝床の中で過ごす人が大半を占めるにせよ、この数値に生物学的な根拠はない。
(井上昌次郎『睡眠の技術――今日からぐっすり眠れる本』による)
56. 生き物にとっての睡眠について、筆者はどのように述べているか。
2
1) 生き抜くために、さまざまな条件に合わせて調整できるものである。
2) 脳を休息させるために、一定の時間確保されるべきものである。
3) 自身の生命を脅かすもので、できるだけ避けるべきものである。
4) 環境に適応するために、他の活動より優先されるものである。
1
3
57.
睡眠を人為的な規則で拘束した
とあるが、どういうことか。
2
1) 日々の睡眠時間をできるだけ短くすることにした。
2) 一日のうちの、一定の時間を睡眠に充てることにした。
3) 活動時間に合わせて、睡眠時間を減らすことにした。
4) 各自の条件に合わせて、睡眠時間を決めることにした。
2
3
58. この文章で筆者が最も言いたいことは何か。
2
1) 人間の睡眠時間は一様に決めるようなものではない。
2) 人間の睡眠の方式は他の生き物と比べられるものではない。
3) 人間も他の生き物と同様に、睡眠をとることが生存戦略となっている。
4) 人間は社会活動をする上で、他の生き物と異なる睡眠時間が必要になった。
1
3
問題10 次の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
最寄り駅へと向かう途中、骨董屋さんの前を通る。
その店が越して来たのは十年ほど前だろうか。はっきりした記憶はないのだが、夫のひとことで興味を持った。「毎日どんどん売れる商売じゃないだろうけど、それにしても客が入っているのを見たことないよね」という。確かにいつもひっそりと、主とおぼしき人は店の奥じっと座っているばかり。宅配便の梱包された包みがたくさん置かれていることから、ネット販売専門の店なのだろうか。夫はその後も①
不思議がっていた
。
それから一年ほどして、ふいに謎が解けた。
面識はないが、時おり読んでいた同世代の女性のブログ(注1)にこの店を訪ねた話が載っていた。壊れてしまった陶器の修理を頼みに行ったというのである。漆(注2)を使った金継ぎ、銀継ぎと呼ばれる手法で損なわれた部分を修復するのだが、その仕上がりは現跡ではなく、景色に見立てることができるほど美しい。
思いがけない近所にそんな専門の工房(注3)があったとは。新鮮な驚きとともに、②
ひと筋の光が射し込んで来る思いがした
。我が家にも欠けたからといって捨てられず、破片をそっと薄紙に包んだままにしているものがある。祖母が求め、そして壊してしまった十客揃いの小鉢(注4)のひとつ。義父が好んで使っていたという杯。これらをもとの形にもどすことができたら、どんなに心和むことだろう。
さっそく店を訪ねてみると、「やあ、いらっしゃい」と主はまるでなじみの客のように迎えてくれた。作業の合間に手をゆるめて(注5)いることがあって、店の前の人の行き来を眺めている。「だから近所に住んでいる人のことはなんとなくわかるんです。」見ているのはこちらばかりと思ったら大間違いだ。
③
すっかり気が楽になって
、こちらの事情を打ち明けた。
(中略)
買替えた方が安あがりとわかっているものでも、使いつづけた愛着があって手放せないという人が増えている。一方で、高価な器を使うお料理屋さんが、段ボールいっぱい送りつけてくることもある。「前に修理したものがまた新たに壊れてもどってきたり。時々、どういう扱いをしてるのかなと思うことがありますよ。」
形あるものはいずれは壊れる。この道理があるから、歳月を経て伝えられたものに感謝の念も湧くし、儚さと美しさは同義でもある。うっかり手を滑らせる(注6)瞬間は誰にもあり、取り返しのつかない(注7) 事実に直面すると、ため息が出るほど心に重い。
金継ぎはそんな心の痛手までやさしくいたわってくれる伝統の技術だ。もしもの時に助けてくれる人がいると思うと心底有り難い。けれど、だからこそ指先には神経を使ってぞんざいな扱いはすまいと、見事に修復された器を手に思っている。
(青木『春しの手帖』2014年10-11月号による)
(注1) ブログ: 日記形式のウェブサイト
(注2)漆を使った金継ぎ、銀継ぎと呼ばれる手法:陶器の修理方法の名称
(注3) 工房:ここでは、仕事場
(注4) 十客揃いの小鉢:千間前った小さな器
(注5) 手をゆるめる:ここでは、休憩する。
(注6) 手を滑らせる:ここでは、落とす
(注7)取り返しのつかない:元の状態に戻すことのできない
59. ①
不思議がっていた
とあるが、何を不思議がっていたか。
3
1) 宅配便の荷物が梱包されたまま置かれていること
2) 十年経っても店の様子が何も変わらないこと
3) 店なのに客がいるのを見たことがないこと
4) 店主を一度も見たことがないこと
3
3
60. ②
ひと筋の光が射し込んで来る思いがした
とあるが、なぜか。
3
1) 同世代の女性が自分と同じ思いを抱いていることがわかったから
2) 割れてしまった思い出深い陶器を直せそうだとわかったから
3) 不思議に思っていた店がどのような店かわかったから
4) 専門的な技術を近所で見られることがわかったから
2
3
61. ③
すっかり気が楽になって
とあるが、なぜか。
3
1) 店主も自分のことを知っていて、親しく接してくれたから
2) 店主は話しづらい人だと思ったが、そうではなかったから
3) 店主が仕事の手を休めて話しかけてくれたから
4) 店主が以前と同じように接してくれたから
1
3
62. この文章で述べられている経験を通して、筆者が強く思ったのはどのようなことか。
3
1) 形あるものは壊れるからこそ、愛情を持って使いたい。
2) 壊れるものには美しさがあり、作り手への感謝の念を忘れてはならない。
3) 壊れたものは修復できても、壊れたときの心の痛手はなくならない。
4) 壊れたものを直す技術があることに感謝しながら、大事に使いたい。
4
3
問題11 次のAとBの文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
A
国際化の進展や新技術の開発などに伴って、新しい概念やニュアンスの提示など、外来語・外国語(注)を使用せざるを得ない面があり、また、既に外来語・外国語を用いた方がその日本語訳よりも分かりやすい場合もある。 そうした場合は別として、一般的には、相手や目的に応じて十分な配慮の下に、その外来語や外国語を使用するか否かの判断がなされる必要があろう。 外来語・外国語は基本的にその語に対する知識がないと伝達不能になることが多い。そういう意味で、広く国民一般を対象にしている官公庁、新聞・放送等では、簡単に日本語に言い換えられる外来語・外国語や耳慣れない外来語・外国語などは安易に使わないようにすべきである。
(文化庁2015年10月23日取得による)
B
「ユーザー」、「ケア」など多くの外来語・外国語が私たちの生活の中にあふれている。外来語・外国語は意味があいまいなので使用すべきではないという声も多い。しかし、グローバル化する現代では、既存の日本語で置き換えにくい新しい概念や事象を表す上で、外来語・外国語を使うのは仕方がないことだ。
一方、ある調査によると、若い世代は外来語・外国語使用の増加を容認し、使用する割合が高いが、年齢の高い世代ではその割合が低いそうだ。このような違いが、世代間のコミュニケーションの障害になるという心配もある。また、年齢が高くなってから利用機会が多くなる医療や福祉の分野で、外来語・外国語の使用が多いことも問題だ。外来語・外国語を使用する際には、相手が理解できるかどうかを考えることも大切だ。
(注) 外来語・外国語:ここでは、片仮名語
63. 外来語・外国語の使用が避けられない理由として、AとBが共通して述べていることなんか
2
1) 外来語・外国語の方が日本語で表現しにくい概念を表すこともできること
2) 外来語・外国語がすでに定着して一般的になっていること
3) 外来語・外国語を使用しないと外国人が理解できないと考えられていること
4) 外来語・外国語を使用する方が現代的であると考えられていること
1
3
64. 外来語・外国語のあり方について、AとBはどのように述べているか。
2
1) AもBも、若い世代であってもできるだけ使用すべきではないと述べている。
2) AもBも、対象となる世代によって使用するかどうかを考えるべきだと述べている。
3) Aは安易に使用しないようにすべきだと述べ、Bは意味をよく理解した上で使用すべきだと述べている。
4) Aは国民一般を対象に使用する場合はよく考えるべきだと述べ、Bは相手に応じて使用した方がいいと述べている。
4
3
問題12 次の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
私は、科学が再び文化のみに寄与する営みを取り戻すべきと考えている。壁に飾られたピカソの絵のように、なければないで済ませられるが、そこにあれば楽しい、なければ何か心の空白を感じてしまう、そんな「無用の用」としての科学である。世の中に役立とうというような野心を捨て、自然と戯れ(注1)ながら自然の偉大さを学んでいく科学で良いのではないだろうか。好奇心、探求心、美を求める心、想像する力、普通性への憧れ、そのような人間の感性を最大限練磨(注2)して、人間の可能性を拡大する営みのことである。
むろん、経済一辺倒の現代社会では、そんな原始的な科学は許されない。一般に文化の創造には金がかかる。ましてや科学は高価な実験器具やコンピューターを必要とするから一定の投資をしなければならず、そうすれば必ずその分の見返りが要求される。「文化より明日のコメを」という声も絶えることがない。社会もムダと思われるものに金を投ずるのを忌避(注3)するからだ。それが「役に立つ」科学とならねばならない要因で、科学者もセールスマンのように次々に目新しい商品を用意して社会の要求に迎合していかねばならなくなる。それを逆手にとって、あたかも世の中を牛耳(注4)っているかのように尊大に振舞う科学者すら登場するようになった。これほど社会に貢献しているのだから、 もっと金をよこせ(注5)というわけである。金を通しての科学者と社会の綱引き(注6)状態と言えるだろうか。
それでいいのかと改めて考え直してみる必要がある
。確かに科学には金がかかり、それには社会の支持が欠かせない。「無用の用」にすらならないムダも多いだろう。
しかし、ときに科学は世界の見方を変える大きな力を秘めている。事実、科学はその力によって自然観や世界観を一変させ、社会のありように大きな変化をもたらしてきた。社会への見返りとは、そのような概念や思想を提供する役目にあるのではないか。それは万に一つくらいの確率であるかもしれないが、科学の営み抜きにしては起こり得ない貢献である。むろん、天才の登場を必要とする場合が多いが、その陰には無数の無名の科学者がいたことを忘れてはならない。それらの積み上げがあってこそ天才も活躍できるのである。
今必要なのは、「文化としての科学」を広く市民に伝えることであり、科学の楽しみを市民とともに共有することである。実際、本当のところ市民は「役に立つ科学」ではなく、「役に立たないけれど知的なスリルを味わえる科学」を求めている。市民も知的冒険をしたいのだ。(中略)科学の行為は科学者という人間の営みだから、そこには数多くのエピソードがあり、成功も失敗もある。それらも一緒に紡ぎ合わせることによって「文化としての科学」が豊かになっていくのではないだろうか。それが結果的に市民に勇気や喜びを与えると信じている。
(池内了『科学の限界』による)
(注1)戯れる:ここでは、触れ合う
(注2)練磨する:鍛えて磨く。
(注3) 忌避する: 嫌って避ける
(注4) 牛耳る : 思い通りに動かす
(注5) よこせ:くれる。
(注6)網引き状態:ここでは、引っ張り合い状態
(注7)紡ぎ合わせる : ここでは、組み合わせる
65. 筆者によると、原初的な科学とはどういうものか。
3
1) 一見無用と思われるものを、世の中に役立てようとするもの
2) 人間の可能性を拡大するために、なくてはならないもの
3) 自然の中で感性豊かに生きるために、自然を学ぼうとするもの
4) 自然の偉大さを学び、人間の感性を豊かにしていくもの
4
3
66.
それでいいのかと改めて考え直してみる必要がある
とあるが、筆者は何を考え直してみる必要があると述べているか。
3
1) 科学の営みの中に社会に寄与しないムダが多いこと
2) 社会が科学に投資しなくなってきたこと
3) 社会も科学者も科学を経済的観点からしか見ていないこと
4) 社会も科学者も科学に見返りを求めるべきではないと考えていること
3
3
67. 筆者は科学が社会にどのような貢献をしてきたと考えているか。
3
1) 無数の科学者の積み上げから天才を登場させてきた。
2) これまで主流とされてきたものの見方を覆し変化をもたらした。
3) 社会の要求する新しい商品を次々に提供してきた。
4) 社会の役に立たないことにも価値があると人々に認識させてきた。
2
3
68. 筆者が言いたいことは何か。
3
1) 市民と科学の楽しみを共有することが「文化としての科学」の発展につながる。
2) 市民が知的好奇心を高めればい文化としての科学」が豊かになる。
3) 「文化としての科学」と「役に立つ科学」が共存することで社会が豊かになる。
4) 「文化としての科学」とともに「役に立つ科学」を市民に伝えることが必要だ。
1
3
問題13 下のページは、ある市役所のホームページにある「学生レポーター」の募集案内である。下の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
ご入会案内
広々としたトレーニングジムとプールで、楽しく汗を流しませんか。
営業時間
月~金 8:00~23:00 土 8:00~21:00 日 9:00~20:00
祝日の場合は20:00で営業終了します。
料金表曜日や時間など、ご自身に合ったプランをお選びください!
プランド
月会費
ご利用時間
ご入会条件
フルタイム
10,000
全営業日時間内
16歳以上の方
平日A
9,000
月~金の営業時間内
平日B
8,000
月~金の17:00まで
平日C
8,000
月~金の18:00 以降
シニア
7,800
月~日の 20:00まで
60歳以上の方
すべてのプランで、トレーニングジムとプールがご利用いただけます。
入会手続き
①~③をお持ちの上、受付にお越してください。
①本人確認書類(免許証、保険証などの公的身分証明書)。
②金融機関の通帳とお届け印、またはキャッシャカード
③入会金(5,000円)および2か月分(1か月目、2か月目)の月会費や
*各種キャンペーン適用により、入会金、月会費が割引になる場合があります。
りんどうスポーツジム 電話 058-556-7788 http://rindou-s.com
夏のご入会キャンペーン!
7月31 日までにご入会の方限定の3つの特典!この機会をお見逃しなく!
特典① 入会金が無料!
特典② 月会費が1か月分無料!(3か月目の月会費を免除)。
特典③ タオルレンタルが2か月間無料!
*入会手続き等、詳細については「ご入会案内」のポスターをご参照の上、 ご不明な点はスタッフまでお気軽にお問い合わせてください。
りんどうスポーツジム 電話 058-556-7788 http://rindou-s.come
69. ウーさんは55歳で、このスポーツジムに入会してトレーニングジムとプールを使いたいと考えている。火曜の10時から12時までと、水曜の17時から19時までが両方利用できるもので、できるだけ安いプランがいい。ウーさんの希望に 合うプランはどれか。
3
1) フルタイム
2) 平日A
3) 平日B
4) 平日C
2
3
70. アンガスさんは、このスポーツジムの「夏のご入会キャンペーン」の期間内に入会手続きに行くつもりだ。アンガス さんが入会手続き時に支払わなければならない料金はどれか。
3
1) 入会金と2か月分の月会費
2) 入会金と1か月分の月会費
3) 2か月分の月会費
4) 1か月分の月会費
3
3
25
<< Từ Vựng,Ngữ pháp
Nghe (聴解) >>
Kết Qủa
×
Tổng số câu trả lời đúng:
Tổng số câu trả lời sai:
Số câu chưa trả lời:
Tổng điểm phần từ vựng:
Tổng điểm phần ngữ pháp:
Tổng điểm phần đọc hiểu:
Tổng điểm phần nghe:
Ý kiến đóng góp (0)
CLOSE
Bạn cần login để viết commnet góp ý.