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Đề Thi Tiếng Nhật

JLPT Test N1 in 12/2015

問題8 次の(1)から(4) の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4 から一つ選びなさい。
(1)
無駄なものを早めに見極め、優先度をつけ、いかにスピーディーに仕事をこなしていくか。それが賢く成果を出す方法だ。目の前の先輩たちも、そうやって働いている人も多いのではないかと思います。

でも、そうした人たちの問題点は、仕事の判断軸が自分になるということです。結局自分が効率的に働けるか、自分が求められている仕事量を時間内にこなせるかが最大の判断軸になっていくのです。

すると、できる範囲のこと、無理のないことに収まっていってしまうのです。
 (高橋克校『「上司がさっぱりわかってくれない」と思っているあなたへ』による)
46. この文章で筆者が言いたいことは何か。
(2) 以下は、ある会社で回覧された文書である。

 2015年12月1日

社員各位
年末年始休業に伴う出張経費精算書類の提出について


出張経費精算書類の12月の受付は月末ではなく25日(金)までとなります。25日までに受理した書類については、1月末日に各人の個人口座に振り込みます。25日を過ぎたものについては、2月末日の振り込みとなりますのでご了承ください。領収書の添付漏れや記載ミスへの対応も業務再開後となりますので併せてご了承ください。

なお、出張経費精算書類の1月の受付は年末年始休業明けから再開し、締め切りは通常通り月末となります。

以上
47. 出張経費精算書類について、この文書で最も伝えたいことは何か。
(3)
コンピュータ化の進行とともに、記憶力のみならず、計算力とか、情報整理力とか、 いくつもの脳の雑用と思われている作業を電脳(注)に負わせるようになった。肉体労働だけでなく、精神労働の負担からも人間を解放し、持てる力をなるべく創造的な仕事に振り向けようというのだろう。しかし、創造力とは何だろう。記憶力や情報整理力など脳の基礎体力の上に成り立つもののような気がしてならないのだ。
 (米原万里『心臓に毛が生えている理由』による)

(注)電脳:コンピューター
48. この文章で筆者が最も言いたいことは何か。
(4)
誰にとっても、感情とどうつきあうかということはなかなか厄介な問題である。感情とうまくつきあうということは、単に社会的場面での感情表現をうまくコントロールするということではない。むしろ、感情の豊かさや複雑さを通して、またしばしば測りがたく統御(注)しがたい感情の動きを通して、生きることを味わい、人生を活性化しながら、しかも感情の力に支配されないということであろう。
(井上俊・船津衛編『自己と他者の社会学』による)

(注)統御する : 思いどおりに扱う
49. 感情とのつきあい方について、筆者はどうすればよいと述べているか。
問題9 次の(1)から(3)の文章を読んで後の問いに対する答えとして最もよいものを、 1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1) 以下は、ある映画監督が書いた文章である。

勝負を続けている限りは、負けは確定しない。勝ったり負けたりしながら、人生は続いていく。ただ、勝負を続けていくうちにだんだん勝負はついてくるし、くだらない失敗はしなくなってくる。スキル(注1)が上がってくるからだ。

映画の話で言えば、僕は映画制作のシステムそのものに、大負けをしない仕掛けを組み込んだ。それは、①「他人と 仕事をする」ということだ。他人という客観性を映画制作の現場に持ち込めば、独りよがり(注2)な作品に突っ走ることを彼らが防いでくれる。それに僕は優秀なやつとしか組まないから、僕ひとりで使いと何もかも考えるよりずっと映画の質は高くなるのだ。

勝負を続けていると、思わぬ成果が飛び込んでくることがある。かって負けたと思い込んでいた勝負に、後になって勝ってしまうことがあるのだ。僕の例で言えば、愚直(注3)に映画を撮り続けて、ある程度の評価を得るうちに、 かってボロクソに言われ(注4) た作品に光が当たり、再評価されるようなこともある。(中略)

だから②絶対に勝負を諦めてはいけない。ただし、常勝を狙うのは禁物だ。勝負をしなければ勝つことはできないが、必ず勝とう、絶対に失敗しないようにしようと意気込んたら、緊張感や気負いや、そんな余計なものを背負い込んで結果的に負けてしまう。
 (押井守『凡人として生きるということ』による)

(注1) スキル:技術
(注2) 独りよがりな:ここでは、自己満足の
(注3)愚直に:ここでは、まじめに、こつこつと
(注4) ボロクソに言われる:ここでは、ひどい評価を受ける
50. ①「他人と 仕事をする」ことの利点について、筆者はどうのように述べているか
51. ②絶対に勝負を諦めてはいけないとあるが、なぜか。
52. 筆者によると、勝負を続ける上で気をつけるべき点は何か。
(2)
環境が高速化しても、私たちの神経的な伝達速度や知覚認知の処理時間は変化しないことから、人間が一時にできる認知的課題の数もそれほど変わらないことが推察される。このことは、様々な情報が手に入り、やりたいこと、したいこと、そして実際にできる可能性が高まったとしても、①実際にできる事柄の数がそれほど増えるわけではないことを示唆している。

もちろん、技術革新によって、一つの事柄をやり遂げるまでに要する時間は大いに短縮された。筆者自身、パーソナルコンピュータを使って論文などを書くようになって、論文一本あたりにかける時間と労力はずいぶん減少したと思う。特に、原稿を清書したり作図したり、という手作業の段階に要する時間はかなり減った。

しかし、そうはいっても、論文を書く際に論理展開をまとめるのに要する時間はほど短縮されるわけではない。考えるためには、どうしてもそれなりの時間が必要だ。
(中略)
人間が一つのことをやり遂げるにはどうしても一定の時間がかかる。その時間が技術革新や経験、学習によって、増えた欲望を満たすのに必要な時間以上に短縮されないとしたらどうなるだろうか。当然、潜在的な可能性に基づいて肥大する欲望のうち、実際に満たされるものは一部のみということになる。この場合、やりたいこと、やれるはずのことは数多くあるのに、なかなかそれが実現できない②ジレンマが生じる。そうなると、むしろ、できる事柄が少なかったころよりも時間が足りず、忙しく、やりたいことができないという感 覚が強くなっているかもしれない。
 (一川誠『大人の時間はなぜ短いのか』による)
53. ①実際にできる事柄の数がそれほど増えるわけではないのはなぜか。
54. 技術革新によって、一つの事柄の完成に要する時間はどうなったか。
55. ②ジレンマが生じるとあるが、なぜか。
(3)
類人猿(注1)の四足歩行と人間の二足歩行を比べると、時速4kmくらいの速度で歩くと、二足歩行のほうがエネルギー効率がいい。しかも長く歩けば歩くほどエネルギーの節約率が高くなる。 すなわち、初期の人類は長い距離をゆっ くりした速度で歩く必要性に迫られて、直立二足歩行を採用したと考えられるのだ。これは初期の人類が徐々に熱帯雨林を出ようとしていたこととぴったり符合する(注2)。熱帯雨林の外では果実が散在していて、広い範囲を探し回る必要がある。これを可能にする歩行様式として、二足で歩くことが有利になった可能性がある。

しかし、長距離を歩くことになると群れの全員がまとまって移動するのは困難になる。子どもや身重(注3)の女性、老人など速い速度で長距離を歩くことがむずかしい仲間がいる。そのため、体力のある男たちが少数のグループを組み、広く歩き回って食物を集め、それを女や子どもたちのもとへ持ち帰っていっしょに食べたのではないかと思われるのだ。これが食物共有仮説である。だが、サバンナへ出たサルたちは二足にならなかった。なぜ人間だけがなったのか。それは、サバンナ(注4)へ出たパタスザルやアヌビスヒヒ、マントヒヒたちはオスがメスより格段に大きくなり、長い犬歯を発達させて群れの防御をするようになったからである。しかも胃腸の強い彼らは人類ほど広い範囲を歩き回って食物を探す必要はなかった。一方、人類の祖先は男が大きくなるどころか、性差が小さく、犬歯(注5)も縮小して武器としては使えなくなっている。これは人類の男たちが捕食動物と戦うよりも、その目を避けながら食物を探し歩いていたことを物語っている。
 (朝倉敏夫編『火と食Jによる)


(注1) 類人猿:生物学上、最もヒトに近いサル類
(注2)符号する:合う
(注3) 身重:妊娠中
(注4) サバンナ : 熱帯地方に見られる草原
(注5) 犬歯:ここでは、特に鋭い歯
56. 筆者によると、人類が二足歩行を採用したのはなぜか。
57. 群れの行動は、二足歩行によってどのように変化したと考えられるか
58. 人類の祖先について、筆者の考えに合うのはどれか。
問題10 次の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
以下は、歴史学者について、歴史小説家との比較を中心に書かれた文章である。

歴史学では、史実の究明にはもちろんのこと、新しい歴史像を提示する時にも史料(注1)的根拠が必要です。そして、この史料的根拠を基盤とするがゆえに、歴史学者の歴史観は、相互に批判可能なものです。これは、物理や化学といった自然科学の世界で新理論を展開する場合に、その論拠、論理を他の学者にも検証可能な形で提示しなければならないことと同様です。

しかし、小説にこうした論証を求めるのは無理というものです。最近の小説家に歴史研究者同様の姿勢を求める向きもあるようですが、これは筋違いとしか思えません。やはり、歴史研究と歴史小説は、そもそも目的も手段も違うものなのだとしか言いようがないのです。

また、あるいは、次のような話が参考になるでしようか。

ある時、理学部の天文学(注2)の先生に、「どうして彗星や小惑星などの新天体を発見する人には、アマチュアの天文家が多いのですか」と聞いたことがありました。 新聞でも報じられるような天体現象の発見に、意外と専門研究者が少ないことが気になっていたからです。すると天文学の先生は、「天文学の先端では、彗星などの発見よりは、大きな電波望遠鏡を使って、ある一定の方向から地球に届く宇宙からの電波情報を継続的に受け取り、その数値の分析によって宇宙の大きさを推測したり、宇宙の成り立ちを究明したりしているのです」と教えてくれました。
(中略)
歴史学者と歴史小説家の違いも、これに近いものがあります。歴史小説家を歴史のアマチュアとするつもりはありませんが、同じく歴史を扱いながらも、その立ち位置は違うものだと言えるでしょう。

歴史小説では、誰もがよく知っている人物や事件をとりあげて小説にすることが多いようですが、歴史研究ではむしろ誰も知らないような人物や事件を入り口として史実を究明することがほとんどです。また、政争に誰がいかにして勝ったかというような政治のダイナミックな人間の動きよりは、制度的な政治システムの変遷を追究する方が研究手法としては主流です。そのため、 歴史学者が世間一般の歴史フォンを驚かせるような新説を立てる、というようなことは、稀なこととなるのです。

もちろん、天文学者であれば研究機関に属していようが星に無関心でないのと同様に、歴史研究者もメジャーな歴史トピックに関心がないわけではありません。しかし、一見地味な事例研究を積み重ねることによって、 それまでの通説を修正する新しい視点が見いだされていくことを、研究者は知っているのです。つまり、一足飛びに(注3) 通説を覆そうとして、特定の視点から史料を読むような真似(注4) は禁物なのです。
 (山本博文『歴史をつかむ技法』による)

(注1)史料:歴史を研究するための文献や遺物
(注2)天文学:宇宙と天体について研究する学問
(注3)一足飛びに:ここでは、手順を無視して一気に
(注4) 真似:ここでは、行動
59. 筆者によると、歴史学と自然科学の共通点は何か。
60. 天体現象の発見に専門研究者がいないのは、なぜか。
61. 歴史小説家について、筆者はどのように述べているか。
62. 歴史学者について、筆者はどのように述べているか。
問題11 次のAとBの文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
A
現在の若者世代は、「車離れ」などの言葉に象徴されるように消費に対して消極的な世代だととらえられることが多い。高級車やブランド品などかつて若者があこがれたものに見向きもしない若者が増加しているという。要因の一つとしては、収入が少なく未来に希望が持てないために節約志向の若者が増えていることがあると言われているが、生まれたときから多くのものに囲まれて育ったおかげで、ものそのものに対する欲求が低いことも挙げられよう。
とはいえ、そのような若者たちも全く消費をしないわけではない。彼らは、単なるものだけではなく、人とのつながりや体験を共有するためにお金を使うのだ。
B
若者の消費実態を俯瞰(注1)すると、今の若者は、デフレや流通環境の進化による消費社会の成熟化、情報通信をはじめとする技術進化の恩恵を受けて、バブル期(注2)の若者よりもお金をかけずに多様な商品・サービスを楽しめる環境にある。気価で高品質な商品・サービスがあふれ、娯楽も多様化していることで、選択できる対象も増えている。こういった変化によって、今の若者では消費に対するモノサシが変わり、「クルマ」や「高級ブランド品」といったバブル期の若者が欲していたものへの興味関心が相対的に薄れているのだろう。

つまり、「若者はお金を使わない」わけでなく、お金を使わなくて済むようになり、価値観の変化により欲するものが変わってきている。
(久我尚子『若者は本当にお金がないのか?一統計データが話る意外な真実』による)

(注1)俯瞰する : ここでは、全体を見る
(注2) バブル期:1980年代後半から1990年代初頭の、日本の景気が非常によかった時期
63. 現代の若者の消費傾向について、AとBはどのように述べているか。
64. 若者の消費傾向の変化の要因について、AとBが共通して指摘している点は何か。
問題12 次の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
山の風景画は、世の中にいくらでもある。日本画にしろ洋画にして、古今東西あまたの(注1) 画家たちが、その題材に「山」を選んでいる。モチーフとしての山の意味するものはさまざまだろうが、個人的にはそれらに興味を惹かれることはなかった
なぜか。
一般的な登山者が山を眺めたときの感慨は、おおむね似かよっている。それは、雄大さ、峻厳さ(注2)、あるいは優しさといったステレオタイプな観点から山を賛美し、その風景を自分の心の展示箱に納めて「いい思い出」にしてしまう。そして、山岳画や山岳写真の作家たちの多くもまた、似たようなイメージを印画紙やカンバスなどに再現して、狭い市場のなかで再生産している例が少なくない。

だが、山に登る者の心に刻印 (注3) される山の風景は本来限定的なものではなく、確定しえない動的な現象として記憶されてもよいのではないだろうか。見る者の心のなかで定着される山のイメージは、そしてその表現は、もっと多様であるべきだろう。

つねに転変をくり返す「海」に対して、動かざるものの象徴として、「山」が引き合いに出されることもある。はたしてほんとうに山は動かないのか。(中略)

一登山者としてこう思う。山は動いている、と。それは、地殻(注4) 変動や火山の噴火など大規模なものだけではない。遠目には同じように見えても、風に吹かれて砂塵は舞い、山腹を覆う植物たちは陽光を浴びて茂し、 渓流はその谷の深さを日々深く削り、刻一刻と変化しつづけている。そういった微細な物理的変貌、小さな生命たちの死滅と再生が瞬時も止まることのない現場が、「山」なのである。

都市の風景は近代以降多様な都市論の対象となってきたが、本来、多様性に富んでいるはずの山という場所を表現するイメージが、なぜこれほどまでに単一的なのか。

それは、山というつねに転変する自然から、都市部の生活者の生活が乖離してしまったことに、原因を求めることが できるかもしれない。山の変化に気づくほど山を観測していないから、その変化にも気づかない。

何十年も山で暮らしてきたような画家でさえも、その表現は先述した域を出ることは稀だ。思うに、そういった者は 都市生活者とは反対に、表現への憧れが先に立ち、山の実相(注5)を表現しえていないのかもしれない。
(志水哲也編『山と私の対話』による)


(注1)あまたの:数多く刻の
(注2)峻厳さ:厳しさ
(注3) 刻印する:ここでは、刻む
(注4) 地殻:地球の表層部
(注5) 実相:本当の姿
65. 個人的にはそれらに興味を惹かれることはなかったとあるが、なぜか。
66. 筆者は山をどのようにとらえているか。
67. 都市生活者と、何十年も山で暮らしてきたような画家について、筆者はどのように述べているか。
68. 山の風景画について、筆者はどのように考えているか。
問題13 下のページは、ある市役所のホームページにある「学生レポーター」の募集案内である。下の問いに対する答えとし て最もよいものを、1・2 13.4から一つ選びなさい。
東あさひ市立博物館

東あさひ市立博物館“友の会”入会案内


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69. 東あさひ市立博物館“友の会”の会員になると受けることのできるサービスはどれか。
70. ノンさんは、家の近所にある東あさひ市立博物館の“友の会”会員である。明後日21日に始まる特別展を見に行く 予定だが、明日20日で会員期間が終了することに気がついた。21日に会員サービスが利用でき、年会費がより安 く済む方法はどれか。

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